つながらない三人が突然理由もなく唐突に瞬間移動して、一気にストーリーは破綻していく。もちろん置いてけぼりまっしぐらだけど、少し耐えると、それが面白くなっていく。
ありえないという状況にもかかわらずそれを何としても押し通して物語を進行していくゴリ押しだが、それでもそのアイデアだけで通してもなんとか見られる、そしてなかなか面白い映画。
映画技法やらそういうところで遊んで見せていくって、それはそれで面白い。科学的証明とか根拠とか、時にどうでもよくて、映画を楽しめばいい、なんて思わせてくれた。

探偵見習い、オレオレ詐欺師見習い、片想い男の位置が入れ替わる強制テレポーテーション群像劇。変な人たちが集まってギャーギャー騒ぐ群像劇。筋もよくわからないうえで時系列を組み替えているので何が何やら。「ドアの開けること」「水道の蛇口を捻ること」という行動がシンクロすると場所が入れ替わってしまうという3人だが、もうちょっと格好良く演出できないものだろうか。テンションは面白い。「スッゲェ～（高音）」の友人が好き。

横になってシリアル食べながらポカーン