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日本のいちばん長い日のktyのネタバレレビュー・内容・結末

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

お国のために犠牲になられたすべての日本人に感謝するために、鑑賞しました。

豪華キャストで熱演される俳優の方々には、頭が下がります。特に、山崎努さんの鈴木総理は迫力がありました。

気になった点がいくつかあります。

画質が、彩度が強くて、色々のメリハリが鮮明すぎるところや、
軍人の方々のヘアスタイルが、今風の坊主だし、
メガネもあのような縁なしメガネは、今お店で売っているフレームまんまで、スタイリッシュ過ぎる、
原爆のCGが安易すぎ、
最後の玉音放送がアナログテープなのに、ノイズなしでデジタルで音質がクリアすぎ、しかもとってつけた感じ、
テープを巡る攻防は、はしょってるし、
血が一滴も見えないのは不自然、
室内装飾も華美で
衣装も清潔すぎるし、
岡本喜八監督の作品と比べて、
敗戦を受け入れる苦悩が、美化されているように見えました。

でも、歴史を知るべき素晴らしい作品です。

映画では詳しく述べられませんでしたが
アメリカは日本の住宅構造を研究して、木造家屋がよく燃える焼夷弾を開発して使用してたんですよね。罪もない人たちが犠牲になってあんまりです。

3月10日の東京大空襲より前に決断してたら、たくさんの被害者を出さずに済んだのに、悔やまれます。

国民が危険にさらされているのに、政治家の判断が後手後手にまわる、今昔も変わらないですね。

岡本喜八監督作品と、今月日本映画専門チャンネルで観れる『8月15日の動乱』と比較することをおすすめします。
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