ヤッスン

スター・トレック BEYONDのヤッスンのレビュー・感想・評価

スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)
4.0
前作まで描いた団結やその世界の魅力、そこに敵のポジションが疑問を投げかける。だがそれを通して心も絆も一歩強くなる。まるで『ちはやふる下の句』のようなテーマと面白さを感じた。画面的には『ガーデンズ・オブ・ギャラクシー』のように飛び回る宇宙、レトロな音楽のアガる演出等、個人的に大好きな作品のハイブリッドだと感じた。最高に面白い作品だった。

それぞれのキャラが活躍し、主要2人は今一度自分の意義に悩む。絆を弱みとする敵をチームワークで追い詰めるのはエモーショナルそのもの。1度襲撃でバラバラになったクルーたちがだんだん集まっていき、救出、逆転、という構図も見事だ。
その敵の攻撃パターンも、初っ端のエンタープライズ攻撃は映像的には格好良くも絶望的。

映像面。あちこちに重力のある空間で描かれる街そのもの、そこで繰り広げるアクション、宇宙空間ならではのグルーーンと動くカメラワークは劇場で味わってこそ。2Dの通常上映で観たのが惜しい。が、それでさえ迫力が凄まじかった。
宇宙船でのチェイスやアクションはそのために大迫力だったが、格闘アクションはカメラが近すぎて何が起きているか分かりにくかったのはマイナス。

監督がJJでなくなったのでレンズフレアが一気に減ったことに寂しさも感じたが、非常によくできた作品だったと思う。
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