ブルク13

あんのブルク13のレビュー・感想・評価

あん(2015年製作の映画)
4.7
どら焼き屋の店長のもとにハンセン病の後遺症をもつ徳江さんが餡の作り方を伝授し、店長が一人前になるまでのストーリー

「らい予防法」(ハンセン病)の歴史と回復者たち
「働く」ことの意味
この2つのテーマが込められた作品

徳江さんは、社会から隔離された人生を歩んでいたからこそ時給とかではなく施設の外で「働く」ことそのものに社会との繋がりを感じ幸せそうに映ったのだと思った
彼女のおかげで繁盛したのも束の間、世間の噂によって客足が途絶えてしまいお店を辞めることになってしまったけれど、そんな状況でも徳江さんは店長のことを気遣う心に沁みた

樹木希林の囁くセリフどれをとっても重みを感じる素晴らしさよ
若いっていいねえって言われると嫌味に聞こえるときの方が多いけれど、彼女が言うとリアルに響く

私も徳江さんのような感性で生きたい
何かになれなくても生きる意味がある
ブルク13

ブルク13