まふ

怒りのまふのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
3.6
テーマは「不信」。タイトルは「怒り」。なんで?!!!
っていうのが、最初の混乱です。

役者さんの演技は、どれもこれも圧倒されます。東京組の役作りが話題だったけど、沖縄組もすごかったよ。渡辺謙のところは、さすが安定。最終的に分かる犯人が、完璧に悪人なのも、とてもよく分かります。「こいつなんかおかしいぞ」という雰囲気をしっかり出していて怖かった。すごい。

それはそれとして。3箇所で3つのストーリーを並行させる意味が、「犯人を捜せ!」以外にあったのかどうかがわからない。もし、観客攪乱のために並行させただけなら、結果的にタイトルが盛大なネタバレになってる。タイトルが「不信」とかだったらこんな混乱もしないんだけど・・・。もしくは、3つのストーリーにそれぞれ深い怒りがあったら、「ああ、納得・・・」ってなるんだけど・・・。そこだけ消化不良だった。
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