じゅんP

怒りのじゅんPのネタバレレビュー・内容・結末

怒り(2016年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

は?ごめんけど何が言いたいのかまったくわからんわ。この監督の描く人間は『BORDER LINE』観てても『悪人』観てても特にアップデートされてないように見えるし、そもそも善悪や人間の内面ってもんの考え方・描き方が根本的に合わないdeath。舞台のひとつである沖縄が内包する問題、だけでなく色んな問題に手当たり次第触れてみて、どれも考えさせられますね〜ってさ、もっと言いたいことないの?どうしようもない現実、どうしようもない感情。で終わりなら、そんなん誰でも大なり小なり抱えてるって。なのにこーいう事件起こすやつはこーいうやつで、僕たち私たちとはちょっと違うんですよ、とでも言いたげなクソしょーもない真相。結局全部どこかの誰かが棚上げしてる問題で、みんな考えてるフリだけして無自覚も無関心も不寛容も所詮は他人事だってんならfuck offですわ。

うるせえ叫びとうるせえ劇伴。CMの中のドラマみたく小綺麗にまとまったエピソードは全然リアリティ感じないし、人の心かき乱す「ための」が前に出過ぎてて話が動けば動くほど冷めるばかり。この瞬間に人を信じ始めたとか、逆に疑い始めたとかが感情じゃなく事実を発端に転換していくので、一個一個カクカク進んでいくのがめちゃくちゃ気になる。人の営みってもっと見えないところで自然に流れてくもんでしょ。ギリギリ顔見せずに引っ張って引っ張ってネチっこくミスディレクションしまくって、たいした意味ない3択クイズやってるだけならバラエティで充分。2時間以上かけてやる内容とは思えない。もしくはこの尺で語り足りてる内容とは思えない。
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