永遠に好きな作品です。
アメリカのアクション映画とか、日本の今までの特撮みたいに、特出した誰かが力を持っていて、それの力でゴジラを倒すとかではない。みんなに名前があって、でもみんなに名前がない。みんな主人公で、みんな主人公ではない。そんな映画。
この映画においてのゴジラは災害としての描かれ方で、止められない、予測できない、理解し得ないという理不尽の塊。
そんなことがある日突然起きて、人類の知識では対策できないような厄災で。それにどうやって対応して、どうやってより多くの人間の命を救うのか。
私たちが災害に瀕したときは、こんな会話が政府内で繰り広げられているのだろうかと想像させられた。
この映画に登場する嘘はたった一つだけ。ゴジラがこの世に存在すること。それ以外は全て現実で起こりうる。
この映画を作ってくれた庵野秀明監督に感謝します。