ShimaD

シン・ゴジラのShimaDのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.3
深呼吸をしつつ眺めていたらエンドロールが長くて驚きました。
厄介なオタク監督のわがまま・こだわりに付き合ってくれたモノ好きがこんなにもいるんだなぁって。みなさん報われましたね!

ゴジラのデザインがまがまがしくて恐かったですねぇ。さいしょは(キモかわいい!)と思いつつも、なんだこいつ感がすごかったのですが、あまりの変態ぶりにうわわわーと見入ってしまい…。
(つд⊂)ゴシゴシ (;゜д゜)… おそらく避難すべき立場にいたとて劇中のひとのようにポカーンと見上げてしまいそう。

ゴジラがスクリーンに映っている時間はすべて(なにかとてつもない瞬間に立ち会ってる!)という気持ちが胸に溢れ、映像体験の最高峰ではないかと思えましたよ。
すべてを焼く尽くすゴジラの姿にはなぜか涙が出ました。畏敬の念でしょうかね…。

自衛隊や兵器(電車!)についてのこだわりはもちろんのこと、合議制に捉われがちな内閣の再現性も相当なものでしょうね。
登場人物たちの家族がまったく出てこないのは不思議でしたが。
彼の国の映画だとよく任務中に家族を助けに行くorこっそり連絡するシーンとかあって「仕事中に勝手すな!」って脳内ツッコミしますけど、本作はそんなとこがないのです。
日本の男は家庭を顧みず一心不乱に仕事するのだぁ!ってことかな。プロだ!プロ社畜…!
まぁベタな家族・恋人要素があったらあったでイヤかもなのでこれでいいのだー。

長谷川さんの、窮地にありながら野心を捨てずに10年後を視野に入れている人間力がかっこいい。あと横顔すてき。耳きれい。
双璧をなすメガネ竹野内。低めイケボ。
石原さとみだってもちろんいい。目が幸せ。
良いも悪いも、人間それぞれの持つ特徴がいい塩梅で誇張されていて、それこそアニメキャラのように魅力的。

昨今、自信喪失しまくりの日本人がこの映画のなかでは対ゴジラに団結し「この国もまだ捨てたもんじゃない」と自信回復していきますが、この映画を観たひとも同じように「日本映画もまだ捨てたもんじゃない」と思うのかもしれません。じぶんはいつも思ってますよ☆(調子イイ台詞)
今年は邦画が豊作ですが本作もその筆頭でございます。よきかなよきかな(˘ω˘)
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