なんだこの映画は!
めちゃくちゃ面白い!始まった瞬間から終わりまで、ずーーっとわくわくしっぱなしだ!映画館でめちゃくちゃにやにやしてしまった!!
『シン・ゴジラは怪獣映画としてよりも、現代日本にゴジラが現れたら?っていうことをリアルに描いてて面白い。』
って聞いて見に行ったけど、それはちょっと違うと思った。
首相含め内閣府の決定はあんなに迅速ではないだろうし、自衛隊はあんなに簡単に首都で発砲しないだろうし、口から凍結液を流し込んだだけではゴジラは凍らないだろうと思う。
政治家ってまだるっこしいなあ…みたいなとこ以外は別にリアリティ?そんななくない?っていう。
そうじゃなくて。
この映画は、あくまで『こうであって欲しい』という理想の映画だと思う。
『政治家にも、役人にも、自衛隊にも、民間にも、米国にも、国連諸国にも、打算や私欲ではなく、“正義”と“矜持”を掲げて行動できる人間が居るはずだ。
そんな日本は、世界は、人間は、まだまだ捨てたもんじゃないだろう?そのはずだろう?』
っていう、御都合主義的希望的観測を持って訴えかける映画。
そういうテーマと、庵野の脚本や演出が驚くほどハマる。
出てくる人間がいちいちかっこいい。特に台詞がバツグンにかっこいい。画面も音がまたかっこいい。火を吹くとき光るゴジラめちゃかっこいい。
かつテンポもよい。飽きない。
とかく、劇場公開中に是非TOHOシネマズのI'MAXでもう1度見に行こう、と思った。