このレビューはネタバレを含みます
イヤー、良かった。前から気になっていた作品でしたが、やっとドラマ版の方が全部観れたので、続いて映画版も観ました。
ドラマ版も含めての感想をこちらに書きます。
タイムスリップものは大好きなのですが、バックトゥーザフューチャー、JIN-仁-、に次ぐ名作なのではと今のところ思っています。
同じ戦国時代にタイムスリップした「アシガール」や「戦国自衛隊」が現代の文明の利器を使って活躍するのと全く違って、サブローは運良く持っていた日本史の教科書さえも早々に失ってしまい、あとはゴムボールと絆創膏くらいしかないのに、自分の力で立派に信長の役目を果たします。裸の人間力だけで危機を次々と乗り切って行くというのが素敵でした。
現代人の知識があると言っても、平凡な高校生レベル以下(?)なので、羽柴秀吉が豊臣秀吉と同一人物だと分からなかったり、明智光秀も本能寺も知らないという状態。
ドラマ版の方は、そんなダメダメ高校生が、立派な武士の頭領になっていく成長物語としてとても楽しめました。その根底にあったのは、周りの人々に対する愛と、戦争のない世の中が絶対来るという思い。そして生来の人懐っこさがあって、周りの人たちがみんな「サブロー信長」を好きになっていく。
そして映画版の方は、立派になったサブローが、松永久秀から自分がもうすぐ死ぬことを聞かされ、苦悩するところから始まります。サブローは、一度は投げやりになりますが歴史は変わると思い直して、前向きに生きるようになります。そして本能寺の変ですよ。見ごたえありましたね。まあストーリーは大体想像通りなのですが、炎に囲まれての2人の小栗旬の対決場面は特に良かった。
本能寺での祝言見てみたかったなあ。立派なケーキができてましたね。指輪もそうだけど、「こういうの作ってね」っていうとなんとか作れちゃうものなのかしら。
ウイリアム・アダムスさんのカッパは、あまりにも壮絶な場面続きになってしまうので、ちょっと笑える場面を入れたってことですかね。
あと、サブローが現代に帰ってからベッドで目覚めるシーンは「バックトゥーザフューチャー」でしたね。やってくれるわー。
あと、あのニュースは、松永さんも戻れたってことですね。よかったよかった。
スマホのバッテリーどんだけ持つんやねんとか、ツッコミどころはありまくりでしたね。
でも楽しめたし、これが本当の歴史だったのかもっていう気もしてくるくらい良くできた話でした。
キャストもぴったりハマってたし、演技うまい人揃っていて見応えもありました。特に秀吉と勝家が良かったです。