さくらもち

グローリー/明日への行進のさくらもちのレビュー・感想・評価

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)
3.5
学生の頃、『マルコムX』を観て、キング牧師の存在を知る。

隙がなさすぎるほど、誠実でまっすぐ。
こんなにまっすぐに訴えかけられたら誰だって心打たれるんじゃないかと思ってしまうくらい。

「誰かが傷つくくらいなら、自分が憎まれるほうがいい」
行進を途中でやめて、仲間うちにも責められた時に放った言葉がいい。

非暴力で勝つって素晴らしいことだけど、それを貫くのって相当心を擦り減ってしまうようにおもう。だからこそ橋を渡るシーンは胸が詰まった。みんなで手を組んで行進する、隣の存在がどんなに心強かったか想像しえない。

こんな指導者でさえ、誰かによって命を奪われる。
ラスト、キング牧師の感動的なスピーチのシーンでさえ、誰かが命を狙っているのではないかと私は思わずにはいられなかった。
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