グローリー/明日への行進の作品情報・感想・評価

「グローリー/明日への行進」に投稿された感想・評価

BOKUMA

BOKUMAの感想・評価

4.0
MLKがノーベル平和賞を獲った翌年
1965年アラバマ州セルマ
リンドン・ジョンソン大統領の時代

白人貧困層に支持された州知事ジョージ・ウォレス側との対立から起きた血の日曜日事件。

同じ国で生まれ育ち、同じ言語を話し、市民として扱われる一方、権利を持つことを許されない。優位に固執し下部を排除する白人、死を覚悟して戦った黒人。

たった半世紀前のお話。彼らの自由とは「壁を乗り越えることが認められた世界」だと感じた。

・日本のプロモーションが下手。歴史物で渋い空気が続く内容なのに、表題がグローリーで絵が青空。本家の白地に赤でSelma のタイトル、影っぽくみせる人というシリアスさを出してほしかった。もったいない。
Mai

Maiの感想・評価

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when will we be free?
soon very soon.
『i have a dream』
このフレーズはあまりにも有名だけど、知っていることはほんのに一部。
今回の作品ではこのフレーズはでてこない。

キング牧師の活動を共に支え戦った黒人達との実話。社会派作品。

自分の知識が浅すぎて、この作品がどれくらいの事実を映し出せているのかなどは分からないけど少しでも歴史を知ることができるものだった!

1111本目記録作品!
アメリカ史の授業で鑑賞。MLKと同士たち、そして立ち上がった市民の力強さがただただAmazing。どんなに苦しくても折れないし、諦めない。世界を変えるってそこまでの強さが必要なんだなと思いました。MLK、そして差別と戦った全ての人々。彼らは本当にすごい。ただただすごい。

あらすじ:黒人の選挙権を勝ち取りたい。

1965年、アラバマ州セルマで起きた、いわゆる「血の日曜日事件」を通して、黒人の公民権を勝ち取るために尽力したキング牧師の生き様を切り取った映画。
キング牧師のやり方はたびたびマルコムXと比較されるけれども、この映画ではマルコムXの話はちょこっとしか出てこない。まあ、掲げる目的は同じでも思想的に異なるので、あえてこの映画で取り上げる必要もないだろう。映画「マルコムX」は未見なので、後日レンタルするつもりでいる。

キング牧師とマルコムXがそうであったように、セルマの黒人たちにも考え方の相違があって、デモ行進に参加するか否かでもめたりするのは興味深かった。
こういう伝記的映画には、必ずといっていいほど良評と悪評があって、あまり調べすぎると、映画の持つ面白さとかメッセージ性とかを見失ってしまうことがある。あれが違う、ここは脚色だ、などと事細かに指摘する人もいるが、ドキュメンタリー番組ではないのだから、わたしはそのへんは割り切って観るようにしている。

現在も黒人差別は依然としてある。黒人のみならず人種差別はどの国にも少なからずあって、もしかしたら人類が滅びない限りなくならないんじゃないか、と正直思っている。
それでも、あんなに虐げられていた人々の子孫があらゆる分野で能力を発揮し、世界的に活躍できるようになっているのは、キング牧師のような人たちがいたからにほかならない。
歴史を動かすには、やはりカリスマが必要なのだ。私はそう思う。
metamegane

metameganeの感想・評価

3.6
FBIの盗聴記録から展開するプロットがなんとも辛辣で、ディテールを重視している。キング牧師の揺らぐ心情も然り。
ただジョンソン大統領の描写に異論が出ていた点からも、人種を扱う作品で史実と異なる脚色はもったいない。
タマル

タマルの感想・評価

3.4
クリップ大掃除8
以下、レビュー。

打算的なキング牧師を描くことには成功していたと思う。ただし、彼の弱い一面、狡い一面を強調するあまり、肝心のスピーチ部分にカリスマ性や威厳をさほど感じなくなってしまったため、お話としての感動は削がれてしまっていた。
アカデミー歌曲賞・ゴールデングローブ主題歌賞をとったエンディングテーマは、歌詞に説教臭さを感じないでもなかったが、物語とマッチするソウルの込められた一曲だった。
ザン

ザンの感想・評価

3.8
硬派な社会派作品。人種にかかわらずセルマに集結したこの大規模な行進成功の背景には、新聞やテレビなどのメディアが全米に発信した事実とそのメッセージが一役買っていることがうかがえる。

でもジョンソン大統領は理解ある人物として多少美化している気もする。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.8
‪「グローリー」‬
‪90年代にマルコムXを映画化しノーベル平和賞受賞したキング牧師の映画は今迄誰も撮らなかった…本作をより楽しむにはR.パークスのバスボイコット事件から血の日曜日事件、ワシントン大行進等かなりの歴史認識が必要だ。また黒人映画は全て繋がるから過去作から全て鑑賞するのを勧める。‬
本日の作品は、アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として活動した、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアとその活動について描いた作品をご紹介します。

時代も時代、ようやく人種間の問題や男女間の問題などが、映画界でも話題になるようになってきたここ最近。このように、これまでにその問題にぶつかり、戦ってきた人を描く作品は、これまでもまたこれからもどんどん増えていくでしょう。

我々日本人は、このような世界的なテーマに触れるのが遅い習慣がありますが、オリンピックなどの関係もあり、私たちがこのようなテーマを目にする機会も増えることは間違いないです。

そこで、今作を通してみていくのは、黒人のキャストを映す撮影方法です。

撮影監督が最も重要視する要素として、スキントーンというものがあります。いわゆる肌の色で、この肌の色をどう引き出すのか、またどう隠すのかを工夫することで、そのキャラクターの人間味を視覚的に表現することができるからです。

我々は日常的に生活していて、周りの環境に準じて視覚要素を調整しているので、あまり気にすることはありませんが、照明によって、またカメラのセッティングによってスキントーンは大きく変化しますし、それによってキャラクターにも大きく変化が出てしまうということです。

今作では、主要なキャラクターがアフリカ系アメリカ人で、黒人の方が多かったですね。撮影のテクニックとして、白人の人の照明、黒人の人の照明、アジア人の照明、中東の人の照明、というステレオタイプというのは昔からあります。それは髪の色なんかでもそれぞれ異なったものがありますね。

今作の特徴としては、ストーリーの主軸として、壁に立ち向かう人々の強い意志、というものがあり、それを撮影で表現するということに大きく挑戦していました。

特に印象的だったのは、輪郭を型どるハイライト。

キャラクターの顔全体を照らすのではなく、半分だけ、時には1割だけハードライトで照らすことで、くっきりとした輪郭が浮き上がり、さらには光が当たってない部分はディテールの全くないシャドーが支配します。
これは、黒人の人のスキントーンの特徴を利用し、心に宿る力強さだったり、人と人との絆の強さだったりを、潜在的に感じ取らせるような照明です。
特に室内のシーンは極力シンプルなキーライトだけにするなど、シンプルだからこそなせる真っ直ぐさを画面から見て取ることができます。

このように、撮影監督は大きな枠組みから、小さなディテールまで挑戦を繰り返す生き物です。笑

毎回の作品で新しい撮影監督に出会えること、また別の作品でさらなる躍進や挑戦を大きな画面で見れる事だけでも、映画を映画館で見る楽しさにつながりますよね。
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