カッキー

グローリー/明日への行進のカッキーのレビュー・感想・評価

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)
4.0
マルコム・Xとは違って、非暴力を貫いて、アメリカで法の下で誰しも認められているはずの選挙権を黒人にももたらしたマーティン・ルーサー・キングの半生を描いた名作である。
当時の白人たちの、黒人への差別や偏見具合が今以上に凄まじかったんだろうと思うと、何とも言い切れない想いになる。
アメリカにおいて、白人は元々ネイティヴ・アメリカンが住んでいた土地を征服し、黒人を奴隷としてアフリカから連れて来たくせに、人種で差別をするなんて何様なのかと思ってしまう。
未だにKKKのような白人至上主義を謳う団体がいることも悲しくなるが。
キング牧師がノーベル平和賞を受賞していたことは知らなかったが、ガンジー同様に、非暴力を貫き、理想のために黒人への差別を反対する白人も仲間にしてしまう人望と、懐の広さに尊敬した。
歴史上の民衆に影響を与えた人々同様に暗殺されてしまったが、今もある差別や偏見と闘った英雄として、今でも世界の人々の記憶に残る人物であることに間違いはない。
マルコム・Xや、1960年代頃の予備知識があった方がより話に入って行きやすいはず。
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