二宮和也って、戦時中の背景にどうしてこんなにしっくり馴染めるのだろう。
硫黄島にしても、この作品にしても。
ストーリーは、静かに展開するが、日常生活の中の笑いや、子供が育っていく過程の楽しさ、明るい思い出なんかが、あちこちあに盛り込まれていて、
その分、戦争の無慈悲や無念を余計に重たく感じられた。
黒木華の清楚で聡明な雰囲気は、良かった。
吉永小百合、佇まいも身のこなしも品があり、美しい。こんな完璧な母親、なかなか、現実にはいないような気もするが、吉永小百合が演じると、嫌みが無いね。
町子の幸せをちょっと嫉妬するシーンは、人間味溢れていて、よかった。