時代設定か或いは陰鬱な雰囲気を云おうというものか、ドラマ部分かエロス部分かに拘らず全ての場面に一様に、色味をセピア調に弄った画像エフェクトが施されてあって。
単調な印象を受ける。
更に、これはもしかしたら意図的なものかも分かりませんが、陰影が濃くなっているが為に演者の表情や仕草が判り難い場合が少なくなく、そうした場面が繰り返される度に段々と気持ちが画面から離れていってしまって。
結果、祥子おばさんがおっぱいを披露してくださっても興味がぶり返す事がなく、詰まんねえ映画、という感想に終始してしまった訳ですけれども。
しかし、「バラいろダンディ」に於ける肝の据わった明るい振る舞いに癒されていた身としてはやはり、がんばれ祥子おばさん、という気持ちは観賞後もまた変わらなかった次第、と。