昨年のベストナイン×2(18本)にも選出した「ケイコ」で初めて観た三宅唱監督作品を鑑賞。ヒップホップの楽曲制作風景を切り取ったドキュメンタリー作品。
タイトルは「The Cockpit」。まさに操縦席を映し出すように、固定カメラでトラック制作の様子が映し出される。MPC使って、レコードからサンプリングして、キックスネアを組み上げていくの熱い！トラック制作の裏で、ピースフルな会話がされている感じもいい。ソウルのレコードとかによく収録されていた鳥の囀りみたいな音をサンプリングしてトラックに重ねる。“もうちょっと鳥感残したい”とか、こういうやり取り聞けるのが熱いなぁ。一服してくるわと言いながら、一服しないでどんどんドープなトラックが出来上がっていくプロセスがいい。
フリースタイルラップのシーンから、リリックを書き上げていき、ラップの録音。メインのラップと高いキーのラップを組み合わせたり、“時期尚早”の何度も撮り直しとか、いいなぁ。
ヒップホップを全然知らない人にも観て欲しい。これぞヒップホップの曲作り。
最後に、出来上がった曲と、三宅監督の風景のカットがハマりまくってた。グッドドキュメンタリー。
