とにかくリアル。
カッコつけは一切無し。本当に隣の家の様子を覗いているような感覚を覚える。
詐欺師、コミュニケーション下手、考えなし、ヒステリー、自己保身、上から目線、トランスジェンダー、その他色々な個性を持ったキャラクターが出てくる。
どの人物もこういう事あるよな〜とか、自分の中にもこういうところあるよな〜とか思い当たることばかり。あと、どうしようもない不条理とかも描かれていて。
あぁ、人間の社会はホントややこしい。
だけど、このややこしさの表現こそが私がこの映画にリアルを感じた一番の理由です。
人間は大人になるまでに染み付いた生き方は、もう変えることはできない。生き辛さとも付き合っていくしかない。
「それでも人は生きていく」
このメッセージがビシビシ伝わってきた。
腕を無くしたというメンテナンス会社の先輩のように、どん底にいる人にサラリと光を与えてくれる存在がいるのもまた人間の社会。