えっ、仁義なき戦いってこんな話だったの！？てっきりヤクザ同士がイケイケドンドンで抗争を繰り広げる作品かと思いきや、1人の男が周囲に翻弄されながら自身の義理を通そうとする苦悩の群像劇でした。アウトレイジの、弱小団体が親団体からこき使われる苦悩や、渦巻く暴力の中に散りばめられた笑いの要素が好きだったんですが、本作こそ、その原点だったんだと認識しました。特に指詰めのシーンや、酒井組と新貝組の抗争の中で、元上野組の組員が何故か巻き込まれてるのに爆笑しました。
暴力の中でしか生きていけなかった男の悲哀を、象徴するようなラストが良かったです。
