ワンコ

サーカスのワンコのレビュー・感想・評価

サーカス(1928年製作の映画)
3.9
【絶妙なバランス②】

「黄金狂時代」のレビューに絶妙なバランスなんて書いたが、実は、この「サーカス」も絶妙なバランスが見て取れる。

こちらは日本で言うところのコント的な要素と、好きな相手の恋愛を促したり、陰で見守る切ない恋心だ。
これもヒューマニズムだ。

サーカスには戻らず、一人残り、立ち去るチャップリンの後ろ姿の歩き方は、チャップリンのそれだが、切なさと、そして、新しい一歩を踏み出すのだと云う決心のようなものも感じられて、とても印象的なエンディングの場面になっている気がする。
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