トムヤムくん

レジェンド 狂気の美学のトムヤムくんのレビュー・感想・評価

レジェンド 狂気の美学(2015年製作の映画)
3.8
1960年代に実在した双子のギャング・クレイ兄弟の伝記映画。

よくあるやり口とはいえ、トム・ハーディが一人二役演じるという遊び心がもう面白い。例え見え見えのトリックだったとしても、なぜかそれをすんなり受け入れてしまう説得力がある。演出のおかげか、演技のおかげかは‪分からないけど、途中から一切気にならなかった。

ただ面白いのは双子という設定のみで、伝記映画としては特に目を見張るものもなく…。恋人のために真面目な人生を送ろうとするレジーと、やりたい放題な問題児ロンという対比の関係になってから双子が全く活きていなかった。

どうせなら双子を駆使したアクションをもっと見たかったし、「恋人を取るか、兄弟を取るか」の話なんだったら別に一人二役にする必要はそこまで無かったかも?とすら思ったり。まあでも面白かった。