Jean

ビューティー・インサイドのJeanのネタバレレビュー・内容・結末

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

2018.06.09 字幕視聴


人って人のどこを愛すのだろう



大好きなあなたを私は見つけられない

どんな姿でも構わない
そう言いたいけど、彼の顔が思い出せない

うーん、そりゃ厳しいよね って感じで、
なんか、心にズキンと来るものが…みたいな

好きだけど、好きになりきれない映画だった

ふわっと見れば、ハッピーエンドだし、
美女と野獣感があって良さげな映画にも見える

だけど、考えれば考えるほど
虚しくなって、悲しくなって
どうやって主人公は見つけることができない
彼を愛そうと思えたのか

なんだか、ある意味ネット恋愛に近しい気もした

言葉とお互いに体験しあった
共通の思い出だけを頼りに
「私の大好きな彼だ!」と思うということが
どれだけ不安定で、時に冷たく、
無形であるか

始まりは無形でいいのかもしれない
けど、本当に誰かを好きになるってのは
次第に形を欲していくのではないだろうか

顔、身体、髪、声、服といった姿形を
帯びたその人を見て、

「この人が私が好きになった人なんだ」

と実感できるのではないのか

そんなことをただただ思った映画
Jean

Jean