〝個性は消せるか?〟
もう、そう問われたら大概は誰もが〝NO〟と答えるだろう。
しかし現実社会の中で生きる為には〝個性〟をコントロールし、いわゆる一般常識の枠の中で生きてなくてはならない。
キャッシュ家族が資本主義とアメリカ社会に幻滅し逃避するかのように森の中で暮らす様は、もしそれが滑稽に見えるとしたら既に凝り固まった現代社会に汚染されてるのだろう。
もちろん自分もその1人。
ただキャッシュ一家の長である父〝ベン〟の考え方・教育にはいくつも矛盾が生じるのは、最終的には〝愛〟の力に負けてしまうからだ。
一見〝ベン〟はまともな事を言っているようで言っておらず矛盾だらけで、都合良く資本主義社会の恩恵を受け自ら利用している事に中途半端さが否めない。
物語の設定は面白いが映画としての中身が薄く、もっと極端に現実とのギャップを強調してもよかったのではと感じた。
気持ちは分からないではなが、自分には到底できない生き方。
なにより森で生活するなんて無理…なぜなら虫が嫌いだからだ..★,