家族の幸せを願うからこそ陥ってしまった状況。正しい行いを続けてきたはずなのに、いま家族を不幸にしている。家族のあり得た未来を奪っているかもしれない。
この場面で自分の非を認め、我が子たちの為に行動できる時点で立派な父親。
また、その想いが伝わっていて、その上で行動した子どもたちに感動。父と母を救うための任務だなんて、言えちゃうの凄い。
劇中の家族は
"うるせえ俺たちは俺たちの生き方をするんだ"
って好き勝手に行動するのではなくて、夜中にコソコソと、でも母を想っているから遺言通りの行動をとりました。
そして、皆んな学校に通う。
社会と折り合いをつけていくという選択をとったのです。
(そういう意味で言うと墓掘り&遺体運びは果たして社会と折り合いをつけたと言えるのか？と少し疑問にも思いましたが、この家族からしてみれば母の遺体を勝手に埋葬されたという感覚だからおあいこかな)
この一連の出来事がロードムービーのかたちをとっていて、社会との折り合いという必要不可欠な変化がしっかりありました。
俺たちは変わらないんだ、家族最強！みたいな映画じゃなくてよかったです。
映画を観ながら過ぎった疑問。
教育と洗脳の違いって何か。
例えば選択肢があるかどうかかもしれない。でもその選択肢も環境によって形成された価値観でしか捉えられないから、そう考えるとわからないですよね。
ここは何か本でも読んで勉強しようと思いました。
