文明から隔絶した山奥で6人の子供達に高度な家庭教育とサバイバル能力（冒頭ナイフ一本で鹿を仕留める長男の画からして面白い）を授けアナーキズムを実践するお父さん役にヴィゴ・モーテンセン。「ザ・ロード」では終末世界で善き人間たらんとするお父さん役を演じていましたが、小汚いけど芯の強いお父さん役が本当によくハマるお方です😇
聡明にして身体能力も高く鍛え上げられた子供達とともに死んだ母親の葬儀に参列するために文明圏に殴り込みを掛けるのだが、その時に勇壮なバグパイプケルトミュージックをかけたり、敬愛するノーム・チョムスキーの誕生日を祝うために家族の団結力を生かして集団万引きしたチョコレートケーキ（スプレーホイップクリーム付き）を手掴みで貪り食うシーン、何のことやらさっぱり理解していない年上のイトコ（残虐なゲームとスマホに支配された今時の子供）の眼前で権利章典を8歳の末娘が暗唱してみせるシーンとその後イトコらが中指立てながらお別れしてるシーンには笑ったなぁと😇
でも、お父さんの暴走で母親の葬儀をメチャクチャにしてしまい、結果的に娘にも怪我をさせてしまう。これまでの教育は間違っていたのかと苦悩するお父さん。それでも妻の遺言を実現するために埋葬された棺を家族で掘り出し、見晴らしの良い場所で火葬にして、その回りで歌い踊る彼らや空港のトイレに遺灰を流す「送り出し」にクスッときたりウルッときたり😇
最後、学校にも通う文明圏での新しい生活を始めるも以前と変わらない強い絆で結ばれた家族の姿が実に心地よかったですね。バディものとロードムービーに弱い自分ですが、「家族バディロードムービー」としてかなり面白かったです😇
