フレスコの傘

ホラー・シネマ・パラダイスのフレスコの傘のレビュー・感想・評価

5.0
父親が遺した廃館寸前の映画館を切り盛りするデボラだったが、誤ってスナッフフィルムを巨大なスクリーンで上映してしまう。しかしそれが観客たちにバカうけ!これを機にデボラの箍は外れ、スナッフフィルムを自ら作製し、上映するようになるが…。

この悪趣味なショーは終わるのか、終わらないのか。血みどろ映画館ホラー・シネマ・パラダイスの開幕!

面白かった!オープニングクレジットから古典ホラーのポスターがお目見えするという粋な計らいはホラー映画好きにはたまらないだろう。

最初は自信無さ気に話し容姿も垢抜けないデボラが、殺人を犯す度にみるみる自信をつけ容姿も声音も全くの別人になっていく姿はある意味で感涙ものだ。もともと女優志望だった彼女がこんな形で日の目を見ることになろうとはなんとも皮肉が効いていていい。双子の殺人鬼やスナッフフィルムの餌食となる女性、それを観に来る観客など脇役もクセ者揃いでねっとりとした味わいが病み付きになる作品である。

そしてデボラを陰ながら支える老映写技師を演じたジャック・ドナーが大活躍するという点においてファンとしてはもう歓喜ものなのである。本当に本当に素晴らしい!ジャック・ドナーよ、感動をありがとう!