MikiMickle

ホラー・シネマ・パラダイスのMikiMickleのレビュー・感想・評価

4.3
父が残した劇場で細々と深夜ホラー映画を上映する図書館員デボラ(ナターシャ・レオン)。
そこに現れたママ(ジュリー・ケイトリン・ブラウン。子供の時にその劇場でオズのドロシーとして歌ったデボラ、お漏らししちゃってマイクで感電するんだけどwそれ見て笑ってるような酷い母)。劇場を売ると言って承諾書のサインを脅して取ろうとする。けなされまくってキレたデボラ、ママを殺す‼
しかも間違ってその監視カメラの映像を劇場で流しちゃった‼アタフタ‼ でも、それが観客に大ウケ♪

これよ‼と調子にのったデボラは、老撮影技師(ジャック・ドナー)と共に、精神科病院を退院したばかりの殺人鬼双子ヴェラとヴィラ、街で拾ったエイドリアン(ノア・セガン)をスカウトし、5人でスナッフフィルムを撮ります♪ このスナッフ短編映画、映画本編の前にする、マナー注意のやつ♪ 劇場で電話ばっかりする客を殺しては「携帯電話で話さないで」 映画を録り、うるさい女を殺しては「劇場ではお静かに‼」♪
これが話題を呼び、廃れてた劇場は満員‼ (客はフェイクだと思ってる。) 監督兼主演女優のデボラさんは一躍時の人に♪ デボラを女優にするっていうパパの夢も叶った♪ どんどんスナッフフィルムを撮りましょ♪どんどん殺しましょ♪次は長編撮っちゃうわ♪

一方、この劇場の大ファンのホラーオタクのスティーブン(トーマス・デッカー)。デボラに恋してたけど、どうも友達がこの劇場を最後に行方不明になってるってことでデボラに疑いの目を向けるようになり… てか、ホラー好きの俺が犯人だと警察に疑われてるし‼って。

B級ホラージャケがいっぱい出てくるオープニング‼
最初上映してるのが『血の祝祭日』だしっっ‼
母親殺す時に言うのが『ジェイソン』と『オズの魔法使い』だしっ‼思わず拍手♪
作っているのも、『二都物語』(『二乳物語』w ギロチンで乳切断w)、『戦争と平和』『じゃじゃ馬ならし』『緋文字』なんかのパロディホラー♪
そもそも原題が『All about eve』(イブの総て)のパロディだし♪
ピーター・ジャクソンの名前が出てきたりと、ホラー好き、映画好きにはなかなかたまらない。

で、キャストが個性的で素敵!
地味女で自信のなかったデボラさんの変わりっぷり♪バッチリメイクで一流女優&アーティスト気取り! ウィンクが素敵♪
急に生き生きしだすおじいちゃん技師!
歯を矯正中のエイドリアンのイカれっぷり!
無表情の双子が良いんだ‼『シャイニング』みたい。
デボラさん、スカウトの素質があります‼
常連客のスティーブンのデブゴス女友達や、彼を犯人だと決めつける女教師もいい♪

客が『ピンク・フラミンゴ』のディヴァインみたいなドラグクイーンがいる‼って思ったら、監督のジョシュア・グランネル本人らしい。
彼はピーチズ・クライストとして有名なドラァグクイーンなんだそうな♪

双子のラスト最高♪

☆5弱

ジョン・ウォーターズ監督絶賛らしい

ホラー好きに殺人の容疑がかかると思うと夜も眠れない…
嘘。
MikiMickle

MikiMickle