子供の入れられる施設で暴れている、主人公の子供時代がなかなか引きこんでくれる。
長じて裕福な暮らしをしているにも関わらず、メキシコの荒れたリングに上がるなどミステリアスな導入もいい。
ちょっと主人公の顔はあまり好きになれなかったが。。
ゆくゆくは耳が聞こえなくなる歌手のヒロインは、意味深なわりにはあまりドラマに機能していない感じ。
ボクシングのファイトシーンは、どうやって撮ったかわからない長回しがかっこよく、見ごたえもある。
最後の試合で主人公の動機が「妾腹の自分が失敗作じゃなかったと証明したい」ことだったとわかるがもう少し早く観客に知らせてもよかった気がする。
映画史に残るロッキーというキャラをガンにしてしまうなど、新進の監督にしては結構踏み込んだつくり。
ただ、もう続編は別にいらない感じ。