ロッキーからクリードまで約40年。この年月を感じながら観るのと、クリードから初めて観るのとでは厚みが変わって当たり前。
ロッキー当時の世代では無いにしろ、初見から30年経っていれば語ってもいいのでは無いでしょうか。
イタリアの種馬と言われたロッキーの老年がちょっと弱気で人のいい老後になっていたのは個人的には嬉しかった。
どうしてもクリード目線よりはロッキー目線で見てしまう。ちょっと重鈍でお馬鹿な雰囲気さえ漂わせた若きロッキーよりも、クリードは繊細で洗練されている。でも優しさの面では何処か共通点を感じてしまう。戦闘のシーンよりもちょっとした人柄のシーンに感動。
近所の悪達を引き連れてのシーンや、待ちに待ったロッキーのテーマが流れたシーンでは思わずにやり。
一歩づつ、一発づつ。お気に入りのフィラデルフィア美術館の階段を登るロッキーの足取りは、クリードの躍動感のある一歩とは対照的に重い。けど、それもまた人生。ロッキーの悪く無い人生に感涙。