arch

クリード チャンプを継ぐ男のarchのレビュー・感想・評価

4.8
しっかりクリードを主軸においた上で話は進めるが、でもロッキーのこれまでとは違う闘いに挑んで行く。最高。

自分の中で筋肉ばかのイメージが定着してたスタローンが演技で魅せてたのが印象に残った。

マイケルBジョーダンもクロニクルの時からだけど好き

2020年12月13日追記↓
ロッキーシリーズの作風を現代的かつアドニスのルーツであるブラックカルチャー的にアップデートしてみせたのが本作の素晴らしいところだ。そうすることでロッキーのスピンオフ作品ではなく、アドニス・クリードの作品になっている。
このシリーズは証明の物語で、「俺はチンピラじゃねぇ、俺でも人生を変えられる、俺の可能性を証明してやる!」というのがロッキーというシリーズの原点であることは言うまでもない。だからこそ最後のリングで、ロッキーは立ち続けることで"勝った"のだ。では本作クリードはどうか。クリードが証明したかったこと。
「俺は"過ち"なんかじゃない」
そう、アポロとメアリーの子として、自分が出生と歩んできた道を証明するために彼はリングに立つ。だから彼にとっての勝利は多分ゴングの瞬間ではなく、対戦相手に認められインタビューのなかで家族に、中でも故アポロに「恨んでない、誇りに思う」と告げられた瞬間なのだろう。
アポロやロッキーのように最終ラウンドまで立ち続けたからこそのリングの景色、あそこでしかアポロに言葉は届かなかったはず。

こう改めて見ると本当によく出来た作品だと感じました。
arch

arch