島田大輔

アリスのままでの島田大輔のネタバレレビュー・内容・結末

アリスのままで(2014年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

若年性アルツハイマー。

元々言語学者で教科書を作ったような聡明な女性。

アリスの演説が秀逸。
自分、個性がなくなった時、何を感じ、何を糧にするのか。
忘れ行く記憶の中何を思うのか。
トイレの場所がわからず漏らしまう
同じ事を何回も聞くため周りの人が苛立つ。

知能が高いほど進行が高い。
家族性で子供にも遺伝。
遺伝した子供は不妊でやっと子供ができた時であった。

細かい描写が秀逸。

できない事への苛立ち、症状の進行した際に送る動画。
私が私でなくなった際、自分の生涯を終わらせる動画を作るも未遂に。

ついに子供の顔までわからなくなってしまう。

ほとんど言葉を忘れて最後に残った言葉は
愛 だった。

自分ならどうするだろうか。
家族が周りにいて、すみ慣れた場所に住み
ありきたりな人生を住むはずが、いきなり誰も知らない外国に行くようなものだ。

おそらく生への執着はなく、死を選ぶだろう。