若大将オーウェン

ボーダーラインの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
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劇場公開時は途中寝てしまいましたが、今回は全編見ました。ヴィルヌーヴは観客がただ見るしか出来ない…という気持ちにさせるのが上手だと思いました。空撮もやっぱり印象的。
前作「複製なる男」が男の抑圧を描いていたからか、本作は「女はつらいよ」と言っていいような女性が抑圧される話でもあると思いました。
「静かなる叫び」ではその後の姿も描かれてましたが、今作は無いので後味が悪いとも言えます。
でもこの映画がエンタメになっているのは、ベニチオ・デル・トロ演じるアレハンドロのキャラクターでしょう。
最終的に彼視点になるのが、女性抑圧や無力感のバッドエンドの印象を逸らしていると思いました。