ララランドの人が作った映画だって〜へぇ〜くらいの前知識で映画館に行って鑑賞。
ララランドからホロリを抜き「理屈じゃねンだ!」的強引さを足し音量をMAXまで上げた作品だった。いいぞ。
主人公をコミカルかつシニカルに描いていており変な美化がないのが良い。
卑賤の出で卑屈、上昇志向の塊、偽物を自覚しており「本物」への渇望がある。しかしイベントプロデュースの力は天下一品という、なかなかクセの強いキャラクターだが、家族への愛は純情そのもので憎めない。
「他人の目」と「自己表現」の間で揺れる葛藤が歌と踊りで劇的に描かれる。
思考を停止して見られるミュージカル映画。ボーっとして見ててもだいたい流れが読める。全年齢対象におすすめ。