椎蕈

グレイテスト・ショーマンの椎蕈のネタバレレビュー・内容・結末

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

実話を基にした作品。
史実のバーナムは犯罪まがいの事もやってたらしいけど、脚色が多くてだいぶマイルドになってたから見やすかった。
中盤〜終盤にかけてのバーナムは少し不快だったけど。
特にジェニー・リンドの話は可哀想だった。

分かりやすい内容かつ、短い時間の中でちょっとした描写で保管されてるようなところもあって良かった。
冒頭がまさにそれ。
最初の数秒で少年時代は貧しい生活と分かって、裕福な家庭からは蔑まれて、チャリティとの出会いと再会を描いて、詰め込まれた冒頭だったけどスッと内容が頭に入って来た。

時間が短いしミュージカル重視だったから仕方ないと思うけど、サーカスに加入する時以外はほとんど掘り下げられてないキャラが多いのが気になった。
フィリップ、アン、ルティ、トム以外のサーカス関係者はモブとほとんど変わらなかった気がする。
アンのお兄さんが火事の時にアンを心配して慌ててたり、バーナムがドン底の時に最初に来たのが最初にスカウトしたトムだったり、バーナムと記者が和解したり、今度はフィリップから利益の話を持ちかけてきたり、チャリティと初めてちゃんと会話した場所でよりを戻したり、部分部分で良いキャラクターの描かれ方があったからもっとそういうのが見たかった。

バレエを始めたキャロラインがバレエを披露出来ないのが可哀想だったけど、最後にあのシーンにしたのに意味があると思ってる。
普通ならサーカスを再開した時点で終わりそうだし。
「成功ばかりを求めちゃいけない」
終盤に大失敗をして家族とサーカスを失いかけるバーナムはもちろんだけど、恵まれた状況からリスクを背負って行くことを決意したフィリップや、最後のキャロラインみたいに、自分のやりたいことをやるのが良いってメッセージだと解釈した。

バーナム役のヒュー・ジャックマンが手術後で、歌う事にドクターストップを受けていたにも関わらず演じ切った逸話も含めて好きな映画。
難しい事を考えず、短い時間で楽しく観れる。
椎蕈

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