【名作を観ようシリーズNo.137】
”夢が、踊り出す〟
サーカスの生みの親で実在したP.T.バーナムの半生を名優ヒュー・ジャックマン主演で描いたミュージカルドラマ。
周りから勧められていたものの、ミュージカルはあまり得意ではなく、なかなか観ようとならなくて…
名作”シカゴ〟は別格として、ミュージカルが苦手な理由はキャストが唄い出す、踊り出すタイミングが強引すぎて物語に没入できないからです。
本作は家族ドラマとしても見応えがあり、躍動感もあって、唄の入り方がスムーズで物語が音楽と連動して心に沁み込んできます。
観る者に余韻を残す無駄のないラスト。
素晴らしい音楽、魅惑の世界観でエンタメと芸術性が融合した見事な逸品。
貧困生まれのバーナムはサーカスを成功させ、次は社会的名声を追い求めます。
そしてすべてを失いかけ、大事なことに気づくのです。
夢を追いかけるのは決して簡単なものではありません。
それなりに代償も覚悟しないといけない。
私自身、我が道を忘れ大事なものを失った経験があるのでバーナムから教えられます。
順風満帆の時こそ謙虚になり、初心に帰ることが大切なのだと…