『レ・ミゼラブル』『ラ・ラ・ランド』とかのミュージカル映画を観てないから比較できないけど、謳い文句通りの「最高のエンターテインメントショー」だと思った。
序盤からヒュー・ジャックマンの力強い歌声、迫力あるショー、ワクワクさせる要素がいっぱい。ショーをテーマにしてるだけあって音、人、背景のすべてのリズムが楽しげで面白い。
個人的に訴えかけられたのは「自分らしさ」と「挑戦」。周りの人からバカにされ、疎まれ、蔑まれても、自分に誇りを持つこと。どんなに困難な立場にいても、誰かを喜ばせたい、大切な人のために何かしたいという意思を持つこと。どちらも難しいことだけど、マイノリティと呼ばれていた人たちや差別を受けていた人たちが発言できるような社会になりつつある現在だからこそ、作られた映画だと感じる。まだ一歩踏み出すことを躊躇っている人こそ見るべき作品だと思う。詞のある音楽と映像が合わさるとやはり大きな影響力を持つ。ミュージカル映画は今後増えていくジャンルだと感じた。
バーナムとチャリティの関係で重要なシーンに海を使ったのは、自由というメッセージをより印象づけていて心に残った。海行きたい。
ただ、シーンとしてマイナス面であるべき部分があまり悲観的に見えなかったのは、少し残念。もっとプラスとマイナスの落差をつけた方が好みだった。
