ちょっといろいろな説明が吹っ飛ばされていて分かりづらいところが多々。最初からいろいろ説明ばかりでも面白くないしそもそもスリラーとして成り立たないが、こういう宗教関連の内容とか芸術分野の割とマニアックな部分が出てくる作品は、そうした知識がないと内容理解に支障が出るのが難点。『ダ・ヴィンチ・コード』に始まるこのシリーズは特にこの色が強い。ただ「観て楽しむ」だけでなく、「観て考えて楽しむ」ことができないとこの手の作品は芯から楽しめないと思う。
なのでこういう作品は、一度見ただけでははっきりした評価はしづらいと思っている。何度も何度も繰り返し見て、端の端まで味わい尽くさないと面白みが分からない。そうすればたとえ関連知識がなくても、映画の中で出てくる範囲なら嫌でも分かってくる。そして自然と、話の流れもわかってくる。
また時間があるときにゆったりとした心持で鑑賞したいな。
