エアール

グレイテスト・ショーマンのエアールのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.1
最も崇高な芸術とは
人を幸せにすることである…
また1本傑作との出会いに、心から感謝を込めて。

ヒューの歌声はもちろん、
ザックとゼンデイヤの心地よい声色、
キアラ・セトルによる鳥肌もんのパワフルボイス、
ミシェルの美声、
レベッカ・ファーガソンの美しさ、
キャストらによるキレあるパフォーマンス、
それから愛してやまないエンターテイメント・ショー
開幕から閉幕までとにかく素晴らしかったです。

19世紀に活躍した偉大な興行師として知られる、実在した人物 フィニアス・テイラー・バーナムの数奇な半生を
圧巻のパフォーマンスを織り交ぜながら描いております。


仕立て屋を営む父と極貧生活、
顧客先であるご令嬢、後の妻となるチャリティとの出会い、
大人になりチャリティと結ばれ2人の子宝にも恵まれるバーナム、
突然の予期せぬ解雇、
ひらめきと創意工夫、
珍物や怖物を集めた奇想天外博物館のお披露目、
集客を見込めると睨んでいたが現実は厳しく博物館の運営だけで生計を立てるのは困難、
そんな時娘の一言をキッカケに
より奇抜で、風変わりで、人を集められるフリークスショーを思いつく
ーーコンプレックスや変わった特技を持つ人たちを集めた前代未聞のショーを、
ショーは予想以上に客にウケるが
客層が限られており上流階級の層も取り込みたいと考えるバーナム、
そこで新進気鋭のプロデューサーであるフィリップと組んでよりたくさんの人を虜にしたいと、
利益の取り分も決まって取引成立、
パフォーマーであるアンと惹かれ合うようになるフィリップ、
ショーは大繁盛し、バーナム率いるサーカス団の知名度も急上昇、
あるとき英国王室に招待される一味
そこで世界でも著名なオペラ歌手 ジェニーと出会うバーナム、
彼女の歌声に惚れ込んだ彼は彼女と組んだ世界を跨ぐショー・ビジネスを思いつく、
成功とともに富と名声を勝ち得ていくバーナムだが
愛する家族との時間は割かれ、関係性にも変化が…


突飛な発想と大胆な行動力から
人に喜び、驚き、楽しさを与える興行という分野に大きく貢献したひとりの男、
たとえ自分にだけ他者にはない特殊ななにかが備わっていたり、トラウマを抱えていたとしても
人から愛される資格があることを
ーー居場所がなかった人たちに
その人自身が輝ける居場所を、
人はみな平等であることを、
本物の”家族”とは何かを、
友情と愛と誇りを持てる仕事を与えた、
成功にはリスクを冒すこと、
そして愛する家族に勝るものなど存在しないということを…。

彼の生き様から学べることは確かにあるはず。
実にお見事でした。
エアール

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