このレビューはネタバレを含みます
純粋に楽しめる映画。
冒頭シーンのヒュー・ジャックマンがまずカッコいい。ここで引き込まれるし劇中で流れる歌はどれもキャッチーで観ていて楽しい。
主人公のバーナム自体は差別を受ける人達をサーカス団員として見世物にして金儲けしたり社会的地位や名誉の為にその団員達へ冷たい対応したりと善人ではないし劇中でもこの映画の評価としても批判を受ける点となっている。
ただバーナム自身その点は自覚的であり生い立ちから来るコンプレックスや本物への渇望を求める謂わば彼自身もマイノリティ側といった描写もあり偽善者をただ賞賛した作品といった訳でもなく、18世紀のアメリカを通して現在まで続くマイノリティと社会の問題に視点を向けることのできる作品にもなっている。