エモい。エモすぎる。ひたすら必殺技で殴り続けられているような感覚。ディズニー映画の中で一番盛り上がる曲を全部ぶち込んできたような気持ちよさ。展開はすっ飛ばしまくりだしハイライトだし重みも膨らみもない。メッセージ性だってマイノリティ賛歌が鼻につく上に、そもそもこの映画こそ偏見の助長の最たるものにすら見える。でもそんなの全部どうだっていい。歌って踊って全部跳ね返す映画。むしろそういう映画としての粗を音楽の圧倒的な力で黙らせるという構図こそ、綺麗ごと言ってないで全員黙ってろ!というメッセージに感じる。やってみなくちゃ始まらない、踏み出さなければどこにも行けない、手を伸ばさなければ何も掴めない。湧き上がる熱い感情に胸の高鳴りが止まらない作品。