ディアッカ

スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号のディアッカのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

良いなーと思えるシーンは冒頭の昭和っぽい絵作りと、追田警部補がショッカー世界では悪の怪人としてライダーに立ち向かう、仕事熱心な彼が良いキャラ立ちをしてるという二点だけで、後はひたすらダメな映画。
マッハ死んだまま放置とか、3号がらみの雑なストーリーを宇宙よりも広い心で許容するとしても、せめて映像のかっこよさだけは追求して欲しかった。
見どころとされるレースバトルが全然おもしろくないのは致命的だし、登場から1分持たずRXにぶっ殺されるチェイスは何のために出したのかよくわからん。
友情出演のニンニンジャーはアクションの撮り方が悪く、巨大ロボット戦なのに動きの少ないコクピットシーンの比率が重くてかっこ良くないしおもしろくない。
かといえ主人公のドライブの扱いが良いかといえばそんなんでもなく、変身形態が何個もある割には初期形態のタイプスピードが9割9分、タイヤ交換すら全然しないし、最新フォームの「フォーミュラ」も凄く雑な消化をされて、どこをとっても良い要素がない。
メインの客層である子どもが終盤のレースシーンあたりから飽き始めたのかぐずる声が四方から聞こえてきたのは、同じく映画としては死ぬほどダメな出来だった昨年の春映画ですら無かった現象。
集団のライダーキックは歴代映画で何度か見せたばかりか、この映画では敵幹部在庫一掃シーンで数多の組み合わせで連発されすぎて、山場で放つ1号、2号、3号の幻のトリプルライダーキックになんのカタルシスも無い。扱うテーマが「幻の3号」なら、この映画に限っては集団ライダーキックはトリプルライダーキックのために封印したほうが良かったんじゃないかなあ。
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