Pnori

クラウンのPnoriのレビュー・感想・評価

クラウン(2014年製作の映画)
2.4
思ってたのと違うぞ。

少しづつピエロの狂気に蝕ばまれ、人の道を外して堕ちていくサイコパスなスリラーだと思ってたら…あらら(笑)

人の家の物を勝手に拝借した罪の償いにしては重すぎる罰に、気付いた時はもう遅かった。
そんな漫画ではありそうな設定を実写映画でやろうとしたのは面白い。
色々とツッコミどころはあるが、致命的では無いので流しながら観る(笑)

だが作品の致命的な欠陥は、結構早いうちに見つかってしまう。それはこの作品の評価を著しく低くしている主人公の妻(笑)
居ないと話にならないけれど、居たところであまり役には立っていないという困った存在でもある。

心から夫を助けたいと思うのならワラにでも縋りたい所なのに、この奥様ときたら自分が頼ったのに思ったような答えが返ってこないとキレる!

唯一助けてくれそうなおじさんを邪険にし、手掛かりを探して奪った手帳を見るが、ちょっとグロい絵を見てびっくりして閉じる。行き詰まってもう一度見るけど結局ヒントしか掴めず。
何年も掛かってコツコツと調べ上げたんだから、わからないならおじさんに返しなさい。

とりあえず考えるより行動派らしいから、あちこち乗り込んで行くが、その先を考えていないため無駄足ばかり。おまけにその先々で人を巻き込んで犠牲者は増える一方。
何一つ解決しないまま結局最悪の事態に。

これを夫側からストーリーを追っていくと、至って順調に最悪の事態に突き進んでいて、いかに関係のないところでワーワーやっているのかが良くわかる(笑)

ラスト。
初めはあんなに夫のことを心配していたのに、あんな事しちゃったらもう無理ね、と切り替えがめっちゃ早くて呆気…。

助けてあげようとして酷い目にあった上に逮捕されちゃったおじさんが本当に気の毒。まさか忘れてないよね?(笑)

この妻も、ある意味モンスターだよね。
Pnori

Pnori