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セシウムと少女のodyssのレビュー・感想・評価

セシウムと少女(2015年製作の映画)
2.0
【美少女映画としては合格だが】

タイトルからすると反原発を標榜した露骨に政治的な映画なのかと思うけど、実際に見てみると必ずしもそうではない。

この映画には3つのポイントがある。
1.反原発
2.美少女
3.むかし作家などが多数居住していた文化的な街・阿佐ヶ谷

おそらく、監督の才谷氏の好きなものが並べられている映画、ということでしょう。

私の趣味としてはもちろん(笑)美少女なので、ヒロインとして挙がっている白波瀬海来はもちろん、ヒロインの祖母の少女時代を演じている金野美穂にも注目しました。で、私の好みで言うと、むしろ金野美穂なんだな。

というわけで、美少女映画としては○。文化的な阿佐ヶ谷を描いた映画としてはふつう。だけど反原発映画としては、要するに反原発側の主張を一方的に垂れ流すだけだし、断片的な情報しか出てこないので、×。

ちなみに才谷氏は、とおい昔(1970年代)にマンガ評論雑誌『ぱふ』に関わっていて、その後、そこからケンカ別れして『ふゅーじょん・ぷろだくと』を立ち上げたことで有名。
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