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最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲のヒデオのレビュー・感想・評価

3.8
フランスのハイソなご家庭の4姉妹の4女の結婚を通じて、異文化交流の本質をテンポよくコミカルに描き出します。とにかく良くできている、展開の鮮やかさから、すっと見終わってしまい、爽快感もバッチリ。

一方で異文化理解がテーマなので、差別や偏見がバリバリ出てくるのですが、気になったのは、パパさんママさんの異人種間での気の使い様...これ、フランス人からしたらリアルなんでしょうか?人種的な多様性を内包している国だからこそ、言っていいこと悪いことめちゃめちゃ気遣わなきゃいけない感がすごく、これが差別にあたる?どうだ?という姿勢は昨今の日本大手企業ばりのコンプライアンス意識みたいに窮屈そう。

一方で特定人種に対する意識がちょっとえげつなく、これ20年代の今だからこそ、ちょっと観ながらこの表現too muchでは???と、星条旗の国から言われそうな表現もあったりします。

文化的背景、リアルなフランス人の人種に対する感覚、差別意識などを理解するとさらに面白く見れそうな作品です。

真面目にかきましたけど、映画はテンポ良くめちゃめちゃ笑えますので、こんなに硬いのは僕のレビューだけです。笑

bon apetite!
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