ヒデオさんの映画レビュー・感想・評価

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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.6

ニコラスケイジが大変愛されていることを確認するのにいい映画であるとともに俳優のキャリアをメタ的に描くことによって、人気俳優がいつでもリボーンできる可能性を示したシステマチックな映画でもあると言える。現>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.4

インターバルいる?ってくらいずっと見逃せない状態が続くから、正直短いくらいに感じました。読み切りだけど名作、みたいな漫画の実写化だと思ってみてた。言うまでもなく最高でした。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

「なんでもどこでもいっぺんに起きているこの世界」で、自分の身に起きてる事はどれだけ意味があるのか。

もし、この世の全てに意味がないとして辛い現実に向き合う意味はあるか、戦い打ちのめされることに報いは
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

誰がどんな背景があって、そのために苦悩してそして、どんなふうにその苦悩を昇華していくのかというドラマの根幹を、これでもかというほどに分かりやす見せ、そしてその演出の細部に至るまでまあカッケーし粋だし、>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.8

何が起きているか、どう辻褄が合うか、にフォーカスが行きがちな時間論上芸術を、ここまでポップに分かりやすしているのが「2分後の未来」という、「不確かながら手が届くしちょっと考えればわかるだろっていう未来>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

2.7

物語の見せ方を知らない演出家と脚本家がついてしまったのかな、と思うくらい配役・素材・映像技術者の最高のメンツ全てを無に帰した史上最低なバットマンとして記録しておきたいですね。

手放しで誉めている意見
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

身体や自らのありようが変わっても、生きるは儚く、出会いと別れは切ない。

永遠に続くような地下世界の構造体や生物の造形はBLAME!(漫画)の世界観を彷彿とさせるけど、なぜかずっと温かい気持ちで観てい
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.9

欲しいもののために突き進む、欲のジェットコースター的伝記エンタメ作品。これあれですね、全裸監督と同じ爽快感とヒヤヒヤ感ありますね。

もともとR指定の中でも表現えぐめと聞いて、かつ長尺映画なんでとって
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.0

自己承認欲求の高すぎる孤独なやつに期待をかけちゃうとこうなるよ!気をつけろ!!っていう映画。
社会生についての映画でもあり、サイコな上司を描いたお仕事映画でもある。以下もろもろの点でエンタメとして非常
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.9

何かをレビューしようとする際の最大のタブーである個人的趣向の話からしますと、目が大きくて感情表現豊か、というディズニー・ピクサーの画風にもはや食傷気味になっており、この作品はソニーさんですが、やっぱり>>続きを読む

最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(2014年製作の映画)

3.8

フランスのハイソなご家庭の4姉妹の4女の結婚を通じて、異文化交流の本質をテンポよくコミカルに描き出します。とにかく良くできている、展開の鮮やかさから、すっと見終わってしまい、爽快感もバッチリ。

一方
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

2.9

まず初めに、「数十年封印されていた」系の映画をちゃんと保存し、公開することの意義や苦労、さらにはそれらを配信で観ることができるありがたさに、関係者の方にビッグリスペクトを送らせていただきます。

その
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.5

OBEY. CONSUME. STAY ASLEEP.
風刺MAXの主題がエンタメ作品として成立しているのが素晴らしかったですが、地獄の格闘シーンなど、「なんともはや」と言わざるを得ないところもありま
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.1

映画を観てから少し時間を空けて感想をまとめたいと思った。観終わった後の余韻もそうだが、ここまで観ているもの、目の前に映し出されているそれに、余計なことを考えず集中できる素晴らしい映画なので、とにかく言>>続きを読む

ノッティングヒルの洋菓子店(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

お菓子の甘さすらわからんくらい甘々になった脳で書いたのかと思うほど、酷い脚本でした。原題Love Sarahとは、思えない、むしろhateなのでは、と思うほど母親とのドラマが欠如している。。(この映画>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

身勝手な全てにケジメをつけて、「それでもいい」と生きていくための映画。おはよう、おやすみ、ありがとう、さよなら。

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