理か

最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲の理かのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

両親


近年のディズニー実写作品を観るとお城の重要な家臣に必ず、黒人の方が抜擢されている。いかに歴史認識あやふやな自分であってもおかしい、と感じる。何十年も前のアニメ版だと皆白人。
グローバルを意識しての事だろうが。

それと比べるとお父さんのクロード、問題にならない程度に本音をぶつける。お母さんマリーが横から差別よ。差別よ。と言う。他人の婿なら気にならないが、娘の婿となれば本音のみ。離婚の危機もある程の反対なのにいつの間にか双方の父親同士が仲良くなってめでたしめでたし。実際、親となれば難しい事だろうけどその人自身を見るか、娘息子が心底好きでいるか、娘息子の幸せ第一に考える親心に到達するという事だと思う。この辺でジーンと来る。

この作品、母親二人は常識的で子供の幸せを願い段取りしていくのに父親二人は嫌味言うわ戦闘モード丸出しだわ、と描くのは頭(母)ではわかっているが、心(父)はなかなかついていけないという事かな。その父親二人が面白くて憎めない。次に何を言いだすかしでかすかと期待して観てしまった。このご両親四人組、名優の方たちだと思う。

最高の花婿というのは、選んだ娘を認め許した両親あってこそだと思う。

追記:一昨年までのBSワールドニュースはそれこそそれぞれの国の特色が出た事件や出来事。しかし、昨年からどの国のニュースもコロナの扱いばかり、という日がある。世界を身近に感じてしまった。いろんなことは違えど同じ人間なのだと。早く終息することを願います。
理か

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