過酷すぎて笑った
まるでナショナルジオグラフィックを観ている気分だった。
「メルー」インドはヒマラヤ山脈にある標高6,660メートルの山。そこは前人未踏、シャークス・フィンと呼ばれる鮫のヒレのような絶壁。素人の私からして見たらただの垂直な壁。危険なフカヒレ。
ピッケルをひっかけてる岩がペリッとめくれでもしたらぜったい死んじゃうよこれ。下を見るのが怖すぎるからカメラさん、あんまり下を映さないでいただきたい。マイナス29℃の夜は宙吊りのテントの中で眠るとか、とてもじゃないけど安眠できる気がしない。ナスDの挑戦が安全に感じられるほど。
凍傷を通り越した塹壕足というのがあるとか初めて知りました。観ているこっちまで寒気がするほどの極寒の世界。こたつでぬくぬくしてればいいのに登山家ときたら、まったくどうかしている。
画面の向こう側に広がるのは、死がすぐそこに感じられる世界。煌めく雪、今にも落ちてきそうな星空、そこは想像を絶するほど美しい。そんなところに人がいるという不思議。人間ってすげえなって。