戦後に生きた女性の立身出世…というと完全に朝ドラなんだけど説教臭さも押し付けがましさも小うるささも皆無で、ハリウッドが作るとこんな風になるんだな〜〜と感心(朝ドラがダメというわけではない)。
ニューヨークに渡ってからめきめきと洗練されて美しくなる様子も、初めての恋に戸惑いながらも溺れていく姿も、シアーシャ・ローナンは瑞々しく繊細で、一挙一動に釘付けになってしまった。
誰にでもある上京物語をここまで丁寧に描き切った手腕に敬服してたら、ニック・ホーンビイの脚本で納得。
ラストカットまで完膚なきまで美しくて、特別な一本になりました。