転生Moljiana

ブルックリンの転生Moljianaのレビュー・感想・評価

ブルックリン(2015年製作の映画)
3.9
1950年代、アイルランドからアメリカの街・ブルックリンに移民した女性・エイリシュ。都会ならではのカルチャーギャップに苦しむものの、次第に都会暮らしになれた彼女は其処で「学ぶ事の喜び」「多様性の素晴らしさ」「人を愛する事」を知っていく。しかしある日、アイルランドから姉の訃報が届く……

まあ一言で纏めると「おら東京さ行くだ」のハリウッドリメイク(!?)
自分で言って何だそりゃとは思いましたが実際そうなんだから仕方ない。
先ず「おら東京さ行くだ」ではTVどころか電気も無い!という体たらくでしたが、今作は少なくとも仕事と客に優しい店長が無い。やっぱあのババアは駄目だろ!?殴り合いになってもおかしくないよ!!

そんな訳でこんな村(村……?)は嫌だとアメリカに逃げ込んだ主人公ですが、其処でも四苦八苦する様子が心を打たれて中々辛い。特に女性同士の会話が全く噛み合わない為、友達と打ち解けず艱難辛苦状態。私もギブ
あの下品な同居人もイラっとはしましたが、あのババアよりはまだマシだったのでまあ良いや
その後、あるイタリア人の男性と知り合った事で自分に対して段々と自信を持ってゆくのですが、その点も段々と劇的になり、最後には素晴らしいメッセージを伝えてくれるので本当に見事。碧色の水着も微妙に垢抜けてはいないものの、彼女が次第に変わっている様子を示唆していて非常に好き

後半、アイルランドに戻る展開は賛否両論あるものの私自身はやっぱり感動しましたし観てて辛かった
仕事も恋人も見つからないから捨てた国なのに戻ってきた途端に何方も手に入るってある意味理不尽ですよね。以前視聴した『トゥルーマン・ショー』では主人公が外の世界に飛び出す事を周りの人々が人為的に阻止していましたが、今作では自然的にそうなっちゃうので余計辛い

ストーリーに目新しさが無かったり、展開が平凡だった為、極端に点数が伸びる事は有りませんでした。しかし、初見時は主人公に感情移入し過ぎて本当に泣きそうでした……
生まれ故郷に対し不満を持っている所とか、新しい環境においそれと馴染めない所とか、簿記を始める事で何かを変えようとしていた所とかもう赤の他人とは思えなかった……
本当にね……もうこんな田舎は嫌だ!来世は東京のイマドキ女子が良い!(©君の名は。)
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