さぃもんす

ピンクとグレーのさぃもんすのネタバレレビュー・内容・結末

ピンクとグレー(2016年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

映画化が決まって一年。待ちわびた今日の公開日。期待しすぎた。

まずピンクの部分。幼少時代から高校生になった青春時代。高校生になった頃から現れてきたゴッチとリバちゃんの差。ゴッチが歌を作って、リバちゃんに聞かせる場面で才能の差が表現されていた。読者モデルに2人がスカウトされたがゴッチだけがどんどん有名になっていく。取り残されるリバちゃん。次第に2人の溝は広がっていき別々に暮らすようになる。リバちゃんは幼少時代から好きだった?サリーの家に上がり込み一緒に暮らし始める。サリーもリバちゃんが哀れだったのだろう。
ここまではよく見る感じ、リアルだったので面白かった。
同窓会でゴッチとリバちゃんが会う場面。リバちゃんはゴッチと会うのが気まずく同窓会を後にする。途方に暮れているところにゴッチからの電話。2人が敬語で話しているところが3年間の空白を表しているようで良かった。場面が切り替わり2人で飲みの帰り肩を組んで歩いている。橋で立ち止まりタバコを吸う。2人はジッポとライターを交換。ここでゴッチが「俺の人生お前にあげる。」的な発言。次の日リバちゃんがルンルンで高そうなお酒を持ってゴッチの家へ。扉を開けるとそこにはゴッチが首を吊っている…。

ここからがグレー。まさかの今までのは映画の撮影だった。本当はゴッチ→リバちゃん、リバちゃんとサリー→役者、ゴッチ→故人(柳楽)。リバちゃんが書いた本が映画化、リバちゃんがゴッチ役を務める。この展開はとってもびっくりした。

でもグレーの部分が長すぎ。途中でとても退屈だった。菅田くんがあんなにチャラい?のはまだわかるが、夏帆ちゃんがあんなケバくて下品な感じの必要があったのかがわからない。綺麗な感じの人が汚れ役やるのはわかるけど、小汚い人が綺麗な役やることはないでしょ。途中おっぱいやらセックスシーンやらR指定付いてなかった気がするけどあれは大丈夫なのか?とにかく要らないシーン多かった。
リバちゃんが自殺に失敗した後ゴッチと話す場面。なんか最後無理やりまとめてたけど、結局ゴッチはただのシスコン。姉を追いかけてしかも姉と同じ日に死ぬとかかなり引く。なぜそんなに姉を溺愛してたのかよくわからないし、親のことも少し考えろよと思った。ゴッチがリバちゃんに「お前は生きろ」的なこと言ってたけどお前に言われたくないわって感じ。リバちゃんはゴッチにアホアホ言ってたけど、幼少時代の口ぐせ?のしょーもなしょーもなって言った方が良かったと追う。
最後にリバちゃんがゴッチの看板に向かってジッポを投げた意味が本当にわからない。サリーが報われないまま終わったのも謎。全体的によくわからないまま終了。

中島くんは初の映画で体張って頑張ってた。ジャニーズもここまで出来るんだと見せつけることができたと思う。
菅田くんは本当に映画俳優さすがとしか言いようがない。どっちの役も完璧にこなしていた。

色の演出、光の入れ方など演出は良かった。だがカメラワークが下手くそなのかわざとなのかわからないが、切り替え方が変だったり、画面の揺れが多かったりなど見ていて酔って、気分が悪くなった。

1500も払って見たのはとても後悔。TSUTAYAで準新作ぐらいで見るのがちょうどいいかな。
さぃもんす

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