紅孔雀

ゴースト・イン・ザ・シェルの紅孔雀のレビュー・感想・評価

3.3
原作のコミックは、だいぶ昔、未だ評価が定まらぬうちに読みました。細部まで描き込まれた背景と、無機質ながら変に色っぽいアンドロイドに惹かれ、士郎正宗の他の作品も漁った覚えがあります。ただ、素晴らしい描写に比しストーリーが弱く、何を言いたいのかわからないのが難点でした(士郎正宗ファンの方、ごめんなさい)。
で、その実写版の本作。なんだか原作と同じ欠点を踏襲したような印象でした。筋はともかく、映像で圧倒するぞ!という心意気は感じたんですけどねぇ(つまり、原作にそれだけ忠実ってことかも)。
スカヨハ、ビートたけしとも無駄遣い感が強かったですが、唯一、桃井かおり様は、さすがの存在感でした。その英語の流暢なこと、イギリスへのバレエ留学は伊達ではなかったです。
紅孔雀

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